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慢性気管支炎・肺気腫(COPD)
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貧血と低血圧の違い
インフルエンザ
口唇ヘルペス
じんましん
循環器科
  (血圧・糖尿病・心臓・腎臓病など)
沈黙の殺し屋(サイレンスキラー)
年をとるとどうして高血圧になるのか
血圧に上下があるワケ
朝の血圧が高い!(モーニングサージ)
家庭用血圧計と測り方のコツ
血圧とお酒の関係
高血圧のくすりについて
グレープフルーツには要注意!
忙しければ、薬の中断は仕方ない…?
高血圧は遺伝するのか
薬が1種類ですまないワケ
ゴルフと血圧の関係
高血圧と塩とナメクジ
ストレスと高血圧
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じんましん

強いかゆみとともに、みみず腫れになって、数時間で消えていくものが「じんましん」です。これが繰り返し起こり、慢性化して1カ月異常も続くものもあります。
 じんましんは、ほとんどの場合、ヒスタミンという物質がかかわって起こります。ですから、治療には、そのヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」が使われます。(重症の場合はステロイドの内服を投与することもあります)
 じんましんの原因は人によって様々です。根本的な治療としては、その原因となる事象を避けることです。原因としては、以下のようなものがあげられます。

・薬 ・虫歯 ・ストレス ・たまご、牛乳などの食品 ・風邪などの感染症 ・ストレス ・肝臓、胆嚢、膵臓などの内臓の炎症 ・皮膚の圧迫 ・温度(温熱、寒冷) ・日光 ・ダニ …


口唇ヘルペス

 くちびるやその周囲に小さな水ぶくれができる「唇ヘルペス」は単純ヘルペスウイルスが原因で起こります。単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接的な接触のほかにウイルスがついたタオルやグラスを介しても感染します。ですから、家族間の感染には十分注意しなければなりません。このウイルスの特徴は、最初に感染して抗体ができても、機会があれば再感染や再発を繰り返す、ということです。成人に見られる口唇ヘルペスのほとんどが再発型で、年1〜2回の再発が多いようです。
 症状の程度は人によって様々ですが、次のような段階をたどります。「まず、ピリピリ、チクチク」→「赤くはれる」→「水ぶくれができる」→「かさぶたができる」。再発かな?と思ったら、できるだけ早い時期に治療を始めるほうが治りも早くなります。治療では、ウイルスを退治する「抗ウイルス薬」を使うことが最も効果的です。軟膏や錠剤で処方されます。ただ、この薬は、ウイルスの増殖を抑制するだけで、根本的に退治するものではありません。
 感染したら、人との接触に注意してください。とくに症状が出ている時は、ウイルスの量も多く十分な感染源になります。タオルの共用、食器の共用は避けてください。(食器はきちんと洗剤で洗ってください)さらに、自分自身でも患部にあまり触らないよう、心がけてください。特に目に感染すると「角膜ヘルペス」になり、失明の可能性も出てきます。



慢性気管支炎・肺気腫 (COPD)

「せきやタンが長期間続く」「息切れや、息苦しさを感じる」「動くとドキドキすることがある」「風邪をひきやすい」…このような症状がある場合、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑います。
慢性閉塞性肺疾患とは、「慢性気管支炎」「肺気腫」の総称です。それぞれが単独に発症することもありますが、合併することの方が多いとされています。
 「慢性気管支炎」気管支の炎症が長期間続くと、気管支の中にタンが過剰にたまり、最近感染を起こしやすくなります。
 「肺気腫」肺が異常に膨らんだ状態になります。肺が壊れてゴム風船のように大きく膨らみ、弾力性がなくなるために、気管支が圧迫されて狭くなります。息を十分に吐けず、肺の中に多くの空気が残ってしまいます。

 
一番の原因はタバコです。若いうちから吸っている人や1日の本数が多い人ほど危険です。
 薬で根本的に治療することはできませんが、気管支を拡げたり、せき・たんを鎮める薬によって症状を軽くすることで日常生活を楽に送れるようにします。


不眠症

眠れない、という悩みをかかえている人は、かなり多いようです。厚生省の調べでは5人に1人が何らかの眠りについての悩みを持っているとの事です。
 不眠症は、れっきとした病気です。夜眠れないということは、昼間の仕事にも支障が出たり、事故などを引き起こす原因ともなります。あまり簡単に考えないで、きちんと治療することが大切です。
 不眠症、といっても、症状により様々な種類があります。布団に入ってもなかなか寝つけない「入眠障害」、寝ているはずなのに、なぜか眠った気がしない「熟眠障害」、いったん寝ても、途中で何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」、起きようと思っていた時間より早く起きてしまい、結局眠れなくなってしまう「早朝覚醒」などがあります。不眠症を改善するためには、その原因を取り除くことが大切です。それには、まず「寝室の環境を整えること」、温度、湿度ともに快眠するのに気持ちが良い環境にします。また、「生活習慣を改めること」も大事です。毎日同じ時間に寝るよう心がけたり、昼間に適度なうんどうをしたり、ゆったりと入浴したり…と改善できることは結構あるはずです。
 それでもダメだったら、睡眠薬を処方してもらい、決められた量を飲みます。睡眠薬を怖がる人もいますが、指示どおりの量を飲めば決して怖い薬ではありません。ただし、睡眠薬を服用する際、以下のことに気をつけてください。
・就寝前に服用する。
・アルコール類と一緒に服用しない。
・自分の勝手な判断で、量を加減したり、中止したりしない。
・自分の薬を人にあげたり、もらったりしない。


インフルエンザ

 インフルエンザは、普通の風邪と違って 注意が必要な感染症です。特に子供や高齢者にとっては、命にかかわります。
 インフルエンザを重症化させないためには、初期症状を見逃さず、「インフルエンザかな」と思ったら2日以内に医師の診察を受けることが大切です。
インフルエンザチェックポイント
1 周辺地域でインフルエンザが流行している
2 38度以上の発熱および悪寒がある
3 急激に発症した
以上の3点があてはまれば、インフルエンザが強く疑われます。その他、インフルエンザには、以下のような症状があります。
1 関節痛、筋肉痛
2 倦怠感、疲労感
3 くしゃみを伴わない咳
4 のどの炎症
5 頭痛
 インフルエンザは市販の風邪薬ではなおりません。発症から2日以内でしたら、「インフルエンザの特効薬」といわれる薬が有効です。(ご存じの通り、このうちタミフルについては異常行動との関連性が疑われ、現在、一部の患者さんには使用しておりません。当院では、タミフルを使うことができない患者さんにはリレンザを処方しております)
発症から3日以上たってしまうと、薬が無効になり、回復まで長引きますので、インフルエンザ治療については「いかに早く発症を知り、医師の診察を受けるか」ということが大変重要になってきます。
 また、予防接種を受けても油断は禁物です。100%かからない、という保証はありません。「インフルエンザにかかりにくくなる」「インフルエンザにかかっても重症になりにくくなる」という意味でワクチンは有効です。
 インフルエンザ予防には、以下の事を心がけて下さい。
1 予防接種を受ける
2 手洗いとうがいをする
3 マスクを着用する
4 適度な温度、湿度を保つ
5 人込みを避ける
6 栄養と休養を十分にとる

医師が処方するインフルエンザ薬

      



抗生剤(抗生物質)について

 抗生剤は、感染症のもとになる病原菌を退治する薬です。
抗生剤には、たくさんの種類があり「効果的な病原体」が、それぞれ決められています。(ひとつの抗生剤が、すべての病原菌に効くわけではありません)
 
  患者さんが来院すると、医師は、診察時における所見、症状の経過、この地区で流行している病気の情報などから、どのような細菌が原因になっている病気なのかを判断し、薬を処方します。ただし、正確に病原菌を把握するためには、ある程度日数のかかる検査を行わなければなりません。しかし、この検査を行い、結果が出るまで何も薬を飲まなければ、病気は重くなってしまいます。早急に薬を飲まなければならない必要性から、「この細菌が原因だろう」と見当をつけて、抗生剤を処方するわけです。

 薬の効果が現れて、熱が下がったり、せきが軽くなるまで2〜3日はかかります。
しかし、内服していても、症状が良くならず、薬が効いていると思えない場合は、別の抗生剤に替える必要があります。
「効かなかった」というと医師の気分を害するのではないか、と遠慮して言えない方もいらっしゃるようですが、そのような心配はご無用です。これは大変重要な事ですので、次回診察の際、必ず、医師にお伝えください。

抗生剤は普通、3〜4日分処方します。薬がなくなる頃、きちんと診察を受けて、途中経過を報告して下さい。効いていないから、と途中で勝手にやめずに、処方された分だけは、最後まで飲みきるのが原則です。(ある程度続けないと正しい判断ができません)

抗生剤の副作用を心配する方がいらっしゃいますが、副作用の中でもっとも多いのは「下痢」です。しかし、これも、薬をやめてしばらくすると自然に治るので心配はいりません。また、発疹がでることもあります。これも薬をやめると自然に消えるので心配はいりませんが、あまりひどい場合は、薬を替える必要があります。


抗生剤の種類

ペニシリン系(パセトシンなど)
セフェム系(フロモックス、エポセリン座剤、セフゾン、ケフラール、トミロンなど)
マクロライド系(クラリス、クラリシッドなど)
テトラサイクリン系(ミノマイシンなど)
ホスホマイシン系(ホスミシンなど)



ペットボトル症候群

最近、街を歩くと、ペットボトルを持って歩いている若者が意外に多いことに気づきます。
水分が欲しくなると、立ち止まり、チビチビと飲む、そんな光景が当たり前の世の中になってきています。水分を補給する事は、とても大切な事でしょう。しかし、同時に「ペットボトル症候群」という病気にも注意しなければなりません。

ペットボトル症候群…聞き慣れない言葉ですが、「ペットボトルなしに歩けない」「ペットボトルなしでは生きられない」という意味ではありません。水分補給のために1日に2〜3リットルもの清涼飲料水やスポーツドリンクを飲んで、高血糖になる病気です。
 暑い夏、喉が乾いて、甘いジュースをガブガブ飲むと、まず血液の中の糖分が上昇します。その糖分の濃度を下げようとして、体は、もっと水分を欲しがるようになります。「こんなに飲んでいるのに、どうして喉が乾くのだろう…?」と思いながら、ますますジュースを飲みます。悪循環の始まりです。ジュースを、体の欲するままに何本も飲み続けると、そのうち高血糖による昏睡状態となり、命さえ落としかねません(糖尿病性ケトアシドーシス)。
ペットボトル症候群になる患者さんは、10代から30代の若い人で肥満の人が多く、もともと糖尿病の素因のある方です。なかには全く無症状のため自分が糖尿病とわからない人もいますので要注意です。
患者さんは口々に「スポーツドリンクなら大丈夫だと思った」とおっしゃいます。これが落とし穴です。ジュースほどではありませんが、スポーツドリンクにも多量の糖分が含まれています。

ペットボトルを持ち歩くのは結構。水分補給を怠らないのも大切なことです。だけど、できればジュースやスポーツドリンクではなく、お茶や水で喉の渇きを癒しましょう。



貧血と低血圧のお話

妻の友人の女性の、嘘みたいな本当の話。
通勤の際、電車とホームとのスキ間に、既に6回も落ちてしまった、というのです。東京・渋谷駅のJRホームは、実に小学生の子供の体がスッポリはまってしまうほどスキ間が空いているとのこと。彼女は、そのたびに、周りの人から引っ張りあげられ、九死に一生を得ているのですが、会社の同僚からも友人からも「おっちょこちょいな人」と笑われているそうです。しかし、本人にとっては大問題。引っ張りあげてくれる親切な人々がいなければ、電車の下敷きになってしまうのですから。本人いわく「貧血気味だから…」というのですが、はたして本当にそうでしょうか。
 
 長い間、座っていて、急に立ったときにクラクラする「立ちくらみ」を起こす人がいます。たいてい本人は「貧血だ」と言うのですが、これは、貧血ではなく、「低血圧」の症状のひとつです。座ることによって、下半身に血液がたまり、脳を流れる血液が少なくなることで起きる現象で、脳貧血とも呼ばれています。それに比べ、本当の「貧血」とは、血液そのものの病気です。血液中のヘモグロビンが減り、体の中に運ばれる酸素の量が減り、酸欠状態になる、という現象です。貧血になると「集中力・記憶力の減退」「アクビがすぐ出る」「疲れやすい」「顔色が悪くなる」といった症状がでます。つまり、ヘモグロビンがたくさんあって、貧血がなくても、脳の血流が減るとめまいを起こします。脳貧血と貧血はまったく別物です。

 さて前述の女性の話ですが、よく聞いてみると「1時間近く電車に乗ってきて、渋谷で降りている」といいます。ホームのスキ間に落ちるのは、「貧血」や「おっちょこちょい」が原因ではなく、「脳貧血」つまり「低血圧」が原因になっているようです。

脳貧血の対策としては、水分摂取を忘れずに、規則正しい生活と適度な休養・睡眠・運動により、血液量、調節機能を維持することが大切です。低血圧症は、一般的に「上の血圧」100mmHg以下の場合で、かつ、なんらかの自覚症状症状(倦怠感、疲労感、手足の冷え、頭痛、頭重感、めまい、立ちくらみ、不眠、耳鳴り、動悸、肩こり、息切れ、悪心など)をともなう場合に“低血圧症”と診断されます。また、症状が午前中に強く、朝はなかなか起きられないとか、午前中は調子が乗らないといった症状があるのも特徴です。生活上の注意とともに、低血圧の薬を処方することもあります。
これらの症状で悩んでいる方は、一度受診をしてみてはいかがでしょうか。
それから、渋谷駅を利用するときは、くれぐれもご注意を!



沈黙の殺し屋(サイレントキラー)

 気付かないうちにそっと忍びよる成人病−−「高血圧」は一般に「静かな殺し屋(サイレント・キラー)」と呼ばれています。高血圧を放っておくと、知らない間に、脳卒中や心臓病があなたに忍び寄ってきます。静かに、怖い病気を運んでくるサイレント・キラー、高血圧についてご説明します。
 高血圧は、中程度まで進んでいても、それをハッキリと教えてくれる自覚症状というものは何もありません。むしろ高血圧体質の人の方が活動的でガンバリのきく事が多いため、まさか自分がある日突然、倒れる、など夢にも思っていない人が多くいます。しかし、油断は禁物。国際的な基準では最大血圧140mmHg以上、最小血圧90mmHg以上になったら治療が必要と言われています。
「血圧の薬はいったん飲み始めると、一生やめられないから怖い」という言葉をよく聞きますが、肥満・ストレス・食事・運動に気をつける事で、薬を飲まなくてもよくなる場合もあります。それより、むしろ、高血圧の状態を放置しておく方が、寿命を縮め、よっぽど「怖いこと」なのです。

高血圧の恐ろしい特徴
●高血圧とは、10年から15年かけてゆっくりと進行する生活習慣病(成人病)です。
●特に高血圧とは関係がないと思われる病気でも、高血圧と複合的に重なると死亡率が高まります。
●血圧が高い人は、心臓病などの合併症の発生率が正常血圧の人の2倍以上に。
●高血圧が長く続き、血管に圧力がかかり続けると、全身の血管の壁が厚くなり、弾力性が失われ、ボロボロになります。これを動脈硬化といい、ボロボロになった血管は、そう簡単に修復しないため、長く患うようになってしまいます。動脈硬化があると、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、脳血管性痴呆症などを引き起こします。



年をとるとどうして高血圧になるのか

年をとると、誰もが高血圧を気にし始めます。どうして、年をとると高血圧になるのでしょうか。
血管をホースに例えて説明してみましょう。
ホースの先をつまんで細くすると、水の勢い(水圧)もつき、遠くまで水を飛ばせるようになります。この場合「水圧が高くなった」と言うのですが、人の血圧も同じです。年をとると人の血管は誰でも細くなるものです。しかし、心臓の強さは年をとってもそんなに変わらない為、細くなった血管に、今まで通りの血液が流れ込むと、当然、血流の勢い(血圧)が高くなっていくわけです。さらに、悪いことに、ただでさえも細くなった血管の壁が固くなったり、モノが詰まったりしていると(動脈硬化)、血圧はますます高くなります。
では、血圧が高いと、何が起きるのでしょうか。
心臓は、この血圧に打ち勝って、血液を身体の隅々まで送り込もうとするため、筋肉が厚くなってしまいます。(心肥大)心臓が鍛えられ筋肉がついても、決して丈夫になるわけではなく、逆に心臓のポンプとしての力は弱まってしまい、血液を全身に送るのが難しくなってしまいます。(心不全)動脈硬化が進んで、血管がますます細くなったり、心臓や脳の血管が完全につまってしまうと、当然血液が行かないわけですから、「狭心症」や「心筋梗塞」、「脳梗塞」「脳血管性痴呆症」と呼ばれる状態になってしまいます。そして、腎臓への血液も行き渡らなくなると、「腎硬化症」「腎不全」という病気を引き起こします。



血圧に上下があるワケ

「上の血圧は○○で、下の血圧は○○」と、一般的によく言いますが、この「上下」の意味を知らない方が意外に多いようです。
 心臓は常に、ドックン、ドックン、と動いています。この動きにあわせて、動脈に血液が送り込まれます。ですから、(常に一定量の血液が送り込まれるわけではなく)波状に血液が送り込まれるわけです。
心臓が収縮した時に送り込まれる血液の圧を「上」の血圧といい、これを専門的には収縮期血圧といいます。そして心臓が拡張した時の血圧は「下」の血圧で、拡張期血圧といいます。これが、血圧に「上下」があるワケです。ですから、ドックン、ドックンのたびに血圧値は変化します。この運動が、1分間に70回とすれば、なんと1日に約10万回にもなります。つまり、血圧値は1日に10万個も存在するわけです。今測定した血圧値は、1日のうちの10万分の1の血圧値にすぎない、ということになります。
では、いつ、どうやって測れば、より正確な血圧値が得られるのでしょう。
治療の為に、より正確なデータを得るには「携帯式24時間血圧モニター」というものを使用します。これを使うと1日の血圧の変動パターンが詳細に観察できます。
 また、家庭で正確な血圧値を得るためには、毎日同じ時間、正しい姿勢と方法で1日1、2回測ってみて、そのデータを比較してみれば、おおよその血圧の状態が把握できます。
なにしろデリケートな血圧値。一時的に「上がった」「下がった」で一喜一憂していてもあまり意味がないことなのです。



朝の血圧が高い!(モーニングサージ)

「夜の血圧はいいんだけど、朝の血圧は高いんですよね。何ででしょう…?」
家庭用血圧計で、ご自分の血圧を測定している患者さんから、よくこのような質問を受けます。
血圧というのは、前にも述べた通り、一日の中でも大きく変動します(日内変動)。特に血圧に異常がない人でも、夜間血圧は低く、朝方上昇する、という日内変動リズムが一般的です。
朝起きてから1時間〜1時間半に血圧が急激に上昇する現象を「モーニングサージ」と呼んでいます。突然死、心筋梗塞、脳卒中などは早朝に発症することが多い、というのも、この現象と関連があるとも言われています.
ヒトの体は、朝起きると、日常活動に入るために心肺機能を始めとする臓器活動が準備を始め血圧を上げるホルモンが増えます。これによってかなり急激な上昇が起こるのです。
 以前は、夕〜就寝前に薬を飲むことは、夜間に「起立性低血圧」を引き起こす可能性があるから、ということで(重症の高血圧症でない限り)控えられてきました。しかし、現在では、このモーニングサージに対応するために、午前7〜10時に最も高い降圧効果が得られるよう、薬の種類や、飲む時間を工夫した方がよい、と考えられるようになってきています。
高血圧が気になる方は、「モーニングサージ」を考慮に入れて、少し早目に起床し、ゆっくり活動し始めるように心がける事が大切です。



家庭用血圧計の選び方と測り方のコツ

わが国ではすでに2000万台以上の家庭用血圧計が使われていると言われいます。
家庭用血圧計の利点は
1)日常生活に近い血圧値がわかる。
2)そのため治療効果の判定に優れている。
3)血圧の変動がわかる。
ということです。
 今、電器店では様々な種類の血圧計が売られています。指で測るタイプ、手首で測るタイプ、上腕(ひじより上)で測るタイプ…様々なタイプがあります。どれを買えばいいか迷うところですが、基本的には誤差が少ない「上腕用」をお勧めします。
「病院で測ると高いなあ」「家ではもっと低いんですよ」
時々、医師が血圧を計ると医師以外の人が計ったよりも高い値が出ることがあります。これは自律神経が緊張することによる防御反応によるもので「白衣性高血圧」とよんでいます。ですから、医師の測る血圧だけで判断すると血圧をオーバーに判断したり、薬が多くなりすぎたりする場合もあります。
このような意味からも、リラックスした環境の中で、自分で血圧を測ることは大変重要なことなのです。
 もちろん家庭血圧を過信してはいけません。つまり高血圧の治療根拠は血圧値ばかりではなく、臓器障害などの合併症があるかどうかも治療の判断基準になるからです。自分で測った血圧値の記録を医師にみせ、治療方針を決めてもらうことが大切です。
さて、測り方の注意点ですが…
毎日同じ時間に、同じ姿勢で、同じ側の腕で、1日2回ほど測る。
朝起床後30分以内と、夜の30分以内。
いずれも、深呼吸を1〜2回してから普通の呼吸で測定して下さい。
朝は135/85を、夜は130/80を目標とします。(米国高血圧合同委員会による)
最後にもうひとつ。
 私の患者さんには「時々、ご自宅の血圧計を持ってきて下さい」とお願いしています。病院で測った後、すぐにその場で家庭用血圧計でも測ってもらい、その値を比較します。定期的に家庭用血圧計の精度を病院でチェックしてもらうことも大切なことなのです。



血圧とお酒の関係

「アルコールは、血圧を下げる効果があるから、飲んだ方がいいんだ」という話をよく聞きますが、確かに適度のアルコールならばその通りです。(アルコールとその代謝産物のアセトアルデヒドは血管拡張作用がある)さらには、ストレス解消にも役立ちます。
  しかし、一定量以上を飲む(多量の飲酒)と、反対に高血圧になりやすいことがわかっています。
  多量の飲酒とは、どの程度かと言いますと…
ビールだと1日大瓶3本以上
日本酒の場合1日に3合以上
のことです。この量の飲酒を続けている人は「高血圧に要注意」です。
多量飲酒の人の半分に高血圧症が発生し、さらに、この発生頻度はお酒を飲まない人の3倍にも相当します。
  なぜ、アルコールが高血圧症を発生させるのかという理由は明らかではありませんが、アルコール自体が原因になっている事の他に、飲酒がほとんどの場合、就寝前であること、その際に塩分の強い酒の肴・夜食を摂ること、深酒によるストレスがかかること等が原因として考えられます。
  アルコールの種類は全く関係なく、焼酎でも洋酒でも同じことです。飲酒が原因で血圧が上がっている人の場合、飲酒量を、例えば半分に減らせば、節酒後1か月以内に5〜10mmHg程度、血圧が下がるともいわれています。
 主なガイドラインによると、適度なアルコール量とはビールは大瓶1本/日、日本酒は1合/日、ワインは240ml/日です。
この量を守っていれば、アルコールによる高血圧症は避けられるでしょう。
 アルコールは薬の効果を強くする可能性もあるため、飲酒後にめまいなどがある場合は、飲酒制限のほか、降圧薬の種類、投与時間を考慮する必要があります。

お酒はほどほどに!



高血圧のくすりについて

 高血圧の治療の目的は、脳、心臓、腎臓などの臓器障害の進行を抑え予防することです。現在、よく使われている主な高血圧の薬には、以下のようなものがあります。

1、利尿剤(腎臓に働きかけ、おしっこと一緒に塩分を出す)
2、交感神経抑制薬(血圧を上げる交感神経の働きをおさえる)いわゆるβー遮断剤
3、カルシウム拮抗薬(血圧を上げる細胞内カルシウムの増加を抑え、血管を拡張させる)
4、ACE阻害薬(血圧を上げるアンジオテンシンUというホルモンの生成をおさえる)
5、アンジオテンシンU受容体拮抗薬(アンジオテンシンUが血管や心臓に作用することを防ぐ。ARBと呼ばれている)

これらのうち、日本で最も多く使われているのは「カルシウム拮抗剤」「ACE阻害薬」で、この2種類が処方薬の大半を占めると言われています。
 「カルシウム拮抗剤」は、脳卒中を防止する効果もあり、比較的高齢者に適している薬です。
 また、「ACE阻害薬」は、臓器保護作用、特に心肥大改善、心不全改善、心筋梗塞再発抑制、糖尿病腎症、腎不全進行抑制(腎機能障害初期の人)にも効果があります。しかし、反面、「乾いた咳が出やすい」という副作用があります。
 そこで、最近では、ACE阻害薬に代わり、同じ効果があり副作用の少ない「アンジオテンシンU受容体拮抗薬」(ARB) が使われはじめています。現在は、ACE阻害薬が主流を占めていますが、これは、ACE阻害薬の「脳卒中や心筋梗塞を予防する」というEBM(試験結果にもとづく証拠)があるからです。しかし、今後、新しい治療薬「ARB」が、ACE阻害薬にとって代わる薬になるかと思われます。
 その他、「利尿剤」と「β−遮断剤」は、これまで長期予後効果面からよく処方されてきました。しかし、「利尿薬」は低カリウム血症、高尿酸血症、高血糖、高脂血症、などへの悪影響から敬遠されるようになってきています。
 一方、「βー遮断剤」は虚血性心疾患の予防に効果があり、30〜50代の若年層の患者さんに良いといわれていますが、心抑制、徐脈、喘息などの副作用があり、利尿剤同様、使用頻度は低下傾向にあります。
最後に、主な製品名を上げておきますので、ご自分の飲んでいる薬と照らし合わせてみて下さい。

カルシウム拮抗剤
「ノルバスク」「アダラート」「ヘルベッサー」「ニバジール」「カルスロット」「コニール」など
ACE阻害薬
「レニベース」「カプトリル」「インヒベース」「タナトリル」「エースコール」など
ARB
「ブロプレス」「ニューロタン」「ディオバン」



グレープフルーツには要注意!

上記で高血圧の薬についてお話ししましたが、その中の「カルシウム拮抗薬」についての話です。
実は、この「カルシウム拮抗薬」と「グレープフルーツ」は、大変相性が悪いのです。
一緒にとると、薬の作用が増幅し、血圧が下がり過ぎて起立性低血圧になったり、頭痛、動悸、吐き気などの副作用が起こることが報告されています。
ご存じでしたか?

通常、カルシウム拮抗薬は、その4分の3以上が消化管内で分解され、ほどよく血圧が下がるように作られています。しかし、グレープフルーツの成分が、この分解を阻止する働きがあります。ですから、通常ならば分解されなければならない薬がそのままの状態で消化管を通過し、血液中に入り込んでしまいます。結果、薬の作用が何倍にも増幅し、効き目が強すぎてしまうことになります。特に、高齢者や肝臓機能の低下している人では、この副作用が強く出る可能性があり、十分注意が必要です。
 グレープフルーツを時々とる程度では、ほとんど問題はありません。ただ、1週間グレープフルーツジュースを飲み続けた場合、たとえ中止しても、その後3日間は薬への影響が続くといわれています。
 高血圧の薬を飲んでいる人は、グレープフルーツはほどほどに。間違っても、グレープフルーツジュースで薬を飲むような事はしないでください。
 ちなみに、薬に対する悪影響は、グレープフルーツ以外の柑橘類、ザボン、ボンタン、ナツミカンでもみられます。ただ、ミカンやオレンジでは問題ありません。



忙しければ薬の中断は仕方ない…?

 わりと重い高血圧で薬を飲んでいた患者さんが、突然来院しなくなると、「薬は飲んでいるのだろうか。具合は悪くなっていないだろうか…」とたいへん心配になります。人によっては、ご自宅へ電話をすることもあるのですが、ほとんどの場合、留守です。私の心配をよそに、当のご本人は、ある時フイに「いやあ、仕事が忙しくて、なかなか来れなかったんだ」と来院します。当然、仕事の忙しさを理由に、薬の服用を中止していた、といいます。
 実は、「薬をやめる」ということは、たいへん恐ろしいことなのです−−−。
 降圧薬によって血圧をコントロールする場合、140/85mmHg以下に維持することが、一応の目標となります。
 しかし、目標を達成したからと、勝手に降圧薬をやめることは、非常に危険なので絶対にしてはいけません。降圧薬を突然やめると、リバウンドでかえって血圧が急上昇し、脳卒中や心筋梗塞の引き金となりかねません。(中断症候群)これが、私が心配する理由なのです。
もちろん、自己判断でくすりの量や回数を減らすことも危険です。必ず医師に相談してください。
 ちなみに、私たち医師は、以下の3つが全部あてはまったら、薬を減らしたり、服薬休止の検討をします。

1.高血圧が少なくとも1年間コントロールされた後
2.ライフスタイルの改善を厳密に行った場合(食塩制限、体重減少など)
3.特に1種類の降圧薬で血圧コントロールが出来た後



高血圧は遺伝するのか

子供というのは、似てほしくないところにかぎって似てしまう、変なところがソックリで、ビックリすることがよくあります。
さて、今回は、その「似てほしくない」ところ、「高血圧の遺伝」についてお話ししましょう。

 先日、私のクリニックに「親が高血圧なんですけど、私にも遺伝するのでしょうか」と、30才代の女性が相談にみえました。私のコラムを読んで、高血圧が心配になった、とのこと。血圧を測ってみても、今のところ、まったく問題なし。血圧は大丈夫です。
  しかし、この女性に限ったことではなく、意外に病気の遺伝を気にしている方は多いのではないでしょうか。

 高血圧は、様々な要因が引き金となって起こるのですが、最近になって遺伝的要因もある事がわかってきています。その確率は以下の通りです。

両親共に高血圧でない場合 子供の高血圧確率…5%
片親が高血圧の場合    子供の高血圧確率…30%
両親共に高血圧の場合   子供の高血圧確率…60%

 最高でも60%、これを高いと見るか、低いと見るかは人によって感じ方が違うでしょう。これらの遺伝的要因に生活習慣が複雑にからみあって高血圧症を発症すると言われていますが、まだ、詳しいことはわかっていません。(もちろん、遺伝的要因がない方でも、生活習慣次第では高血圧症になります。油断は禁物です)
ただ、遺伝的要因がある方は、イエローカードをもらったと考え、以下のことに気をつけて生活する必要がありそうです。
・塩分は摂り過ぎない・過度の飲酒はしない・タバコはやめる・太らない・ストレスをためない・睡眠をよくとる



薬が1種類ですまないワケ

 「今日から飲んでいただく薬ですが、これは○○の薬です。それから、これは○○の薬で…」診察中に薬の説明をし出すと、時々、顔をしかめる方がいらっしゃいます。どうしたのか尋ねると、「あの〜、薬はあまり飲みたくないんですけど、何とか1種類にしてもらえないでしょうか」とのこと。ごもっともです。そのお気持ちは十分理解しているつもりです。「薬害」「薬づけ」「副作用」…薬にまつわることは、とかく悪いイメージがつきまといますから。私だって、1種類で済むものならそうしたい、と思っています。だけど、そうはいかない理由(ワケ)もあるのです。
 最近の高血圧治療では、1種類の薬で効果がなければ、少量・複数の薬を処方する「併用療法」が推奨されてきています。ただ、薬というのは、多かれ少なかれ何らかの副作用があるのは当然です。血圧を下げようとすれば、同時に副作用も覚悟しなくてはいけません。この、副作用を防ぐため、あらかじめ副作用対策の薬を処方する事があります。つまり、1種類の薬を処方した結果、その副作用を抑えるために別の薬を同時に処方することもあり、結果、2種類以上の薬が出てしまうわけです。
 また、高血圧症の患者さんは、様々な合併症(脳卒中、心臓病など)を持っていることが多くあります。だから、これらに対する薬も必要な場合があり、さらに薬の種類は増えてしまいます。 −−ですから、「1種類」にこだわると危険な場合があること、そして、その患者さんの病気を真剣に考えれば考えるほど、薬の種類も量も増える事がある、ということを是非わかってもらいたいのです。ただし、不用な薬を飲む必要はありません。それこそ、百害あって一利なし、です。薬の処方に不明な点がある場合は、納得いくまで、医師にどんどん質問してください。決して遠慮する必要はありません。



ゴルフと血圧の関係

あまり体を動かすと血圧が上がるため、運動は「ゴルフ」や「筋力トレーニング」程度にしたほうがよい→マルか?バツか?

先日の高血圧セミナーで、参加者の方に出した質問です。
参加者の皆さんの答えは、マルとバツが半々でした。
さあ、あなたは、マルですか、バツですか?

ゴルフに良い季節になってきました。私もヘタの横好きで、ときどきゴルフをしますが、さわやかなこの季節のゴルフは最高です。ゴルフ好きの患者さんとも、診察の際、ついついゴルフ話に花が咲いてしまいます。
そして、皆さん同じく、こう言います。「運動は、ゴルフをやっているから、もう十分なんだ」。
確かに、ゴルフは下手ならば下手なほど、あちこち動き回りますから、なかなかの運動量になります。(上手な方も、それなりに)そして、何といっても楽しい。一石二鳥です。
ただ、ちょっと待って下さい! 
ゴルフには、「このパターを決めたら優勝だ。絶対に決めてやるゾ」という息詰まる瞬間もあります。グッと緊張する瞬間です。これもゴルフの醍醐味なのですが、実は、これが、あまりよろしくない。
グッと緊張する瞬間は、グッと血圧が上がる瞬間なのです。
その証拠に、ゴルフ場で、急に心筋梗塞になったり脳卒中になった人の話は、結構多いものです。
さて、「筋力トレーニング」の方ですが、筋肉を鍛えようと、バーベルのようなものを持ち上げると、やはり、その瞬間、血圧が急激に上がります。これも、よろしくない。
−−−−−−というわけで、答えはバツです。グッと緊張感が走るようなスポーツは適さない、ということです。
では、どんな運動をすればいいのでしょう…。「お勧めの運動」については、また次回ご説明します。


高血圧と塩とナメクジ

唐突ですが、子供のころ、ナメクジに塩をかけたこと、ありますか?なんで、ナメクジは塩をかけると、小さくなってしまうのでしょう?
「高血圧と塩の関係」も、「ナメクジと塩の関係」によく似ています。
 生物は、たくさんの細胞から出来ています。この細胞は、細胞の内側と外側を、常に同じ濃度に保とうとするはたらきがあります。もし、中と外で濃度が違う場合、濃度が薄い側から水分を出し、濃い濃度を薄めようとします。
これが、中学生の理科の時間に習った「浸透圧」というものです。
思い出しましたか?
塩をかけられたナメクジは、からだの外側の塩分濃度が高くなります。そこで、同じ濃度にしようと、からだの中の水分が一気に外に流れ出します。からだの中の水分が流れ出てしまったナメクジは、しぼんでしまいます。これは、「川魚が海に行くと死んでしまう」ことや、「野菜に塩水をかけるとしおれてしまう」ことと同じです。
 さて、高血圧の方が、たくさんの塩分をとったとします。すると、血液の中の塩分濃度は濃くなりますよね。そこで「浸透圧」がはたらくのです。
濃くなった血液を薄めようと、血管の中に、他の組織から水分が入り込みます。当然、血管の中の血液の量が増え、心臓から出る血液の量も増えます(心拍出量)。血液の量が増えると、血管のカベを「押す力」が強くなります。この「押す力」が血圧です。
塩をとる→浸透圧で血液の量が増える→血管を押す力が強くなる→血圧が上がる…という仕組みです。
「私の高血圧は遺伝だから」とあきらめる前に、まずは手軽に出来る塩分の制限から始めてみてはいかがでしょうか。



ストレスと高血圧

ストレスと高血圧、決して無関係ではありません。
恐竜がなぜ絶滅したのか…それはストレスが影響しているのではないか、という説があります。天変地異によってストレスを感じた恐竜は、カラの薄い卵しか生めなくなり、子孫を残せなくなってしまった、というものです。ストレスは、種を絶滅させるほどの威力を持っているのです。決してあなどれません。
 ストレスが原因となって、自律神経を刺激し、血圧を押し上げることがあります。このようなとき、「抗不安薬」というものを処方する場合があります。これは、不安感、不眠症、うつ状態などの精神症状や自律神経症状に対し効果があり、血圧の薬と併用すると、血圧を下げる効果をより高めることができます。
 血圧を上昇させないためにも、なるべくストレスのない生活を心がけなくてはいけないのですが、現代社会の中で、ストレスなく生活していくのは、ほとんど不可能です。
 わたくし事ですが、パソコン好きの妻の影響を受け、4年程前からインターネットをやっております。なんとか、メールも出来るし、ホームページの閲覧もできます。ただ、4年たった今でも、操作がタドタドしい…。我ながら、自分の操作にイライラし、ストレスを感じてしまいます。「パソコン上達の基本はタイピングにあり」という持論を持つ妻は、盛んに「キーボードを見ないで打つ」ことを勧めてきます。キーボードを楽に打てれば、ストレスなくパソコン操作が出来るようになる、というのです。その「ストレスのないパソコン操作」をしたい一心で、「キーボードを見ないで打つこと」に挑戦中なのですが、これがなかなか難しい。ストレスをなくす事を目的としているはずなのに、そのための練習で、また新しいストレスを生み出しているという始末。皮肉なものです。



高血圧と寿命

「先生、パソコン、がんばってますか?」
「どのくらい上達しました?」
前回、「高血圧にはストレスがよくない」という話をしました。
その中で、「目下、私のストレスは”パソコン練習”です」と書きましたが、これが、意外に皆さんの関心を集めてしまい、時々患者さんから「現在の上達ぶり」をチェックされている今日この頃です。余計な事を書いたばかりに、ただでさえ苦手なパソコン練習を、患者さん注目の中、がんばらなくてはならなくなり、ますますストレスが増大しています。
このままでは寿命が縮みそうだ〜!…ということで、今回は、「高血圧と寿命の話」です。

「高血圧」と診断されても、そのまま放置しておくとどうなるでしょう…?
動脈硬化が進み、脳、心臓、腎臓に悪影響を及ぼし、いずれ脳出血、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞、腎不全といった重い病気を引き起こす事は、これまでお話しした通りでです。
「寿命との関係」について以下のようなデータがあります。
※発症が35才の場合、健康な人に比べて約16年寿命が短い
※発症が45才の場合、健康な人に比べて約10年寿命が短い
※発症が55才の場合、健康な人に比べて約5年寿命が短い
発症年齢が若い人ほど寿命が短くなる、ということがわかります。ただし、これは「高血圧の状態を放置しておいた場合」の例で、きちんと治療している人は、この限りではありません。いかに治療が大切かがおわかりいただけるのではないでしょうか。
高血圧を放置している皆さん、面倒がらずに気軽に診察を受けに行きましょう! 重い腰をあげれば、寿命がうんと延びますよ。

 さて、現在の私の「パソコン上達ぶり」ですが、10分間で長文200文字打てるかどうか、程度です。もちろん「手元を見ないで」「10本指全部使って」打っています。上達には、この2つが不可欠、とのことです。
(特に中年以降の人にとっては、この2つを守れば「目が疲れない」のだそうです)



45才主婦の事例

2、3年来、ときどき心臓のあたりがドカンとするような動悸を感じることがあったため、病院で心電図検査を受けました。そのときは、「異常なし」と診断されましたが、最近、いつもより動悸が長く続くようになり、脈を触れると乱れていることに気がつきました。
 不整脈だと思うのですが、このまま放っておいてもいいものでしょうか。


 普通の心電図は、1分間くらいしか記録しませんので、不整脈の証拠をつかまえるケースはめったにありません。そこで、ホルター心電図という24時間携帯心電図をつけてもらい、不整脈があるかどうかをみます。このホルター心電図によって危険性のある不整脈をチェックすることができます。
 不整脈があった場合、放置してよい不整脈か、治療すべき不整脈かを判断しなければいけません。原因となる心臓病がなければ、致死的なものになる可能性は少ないといえるでしょう。そのためには、
レントゲン検査、心臓超音波検査などを行います。
 治療すべき不整脈には、急転直下致死的になる不整脈や、長期的にみて心不全や急死の可能性のある不整脈があります。不整脈は、専門的には複雑であるため、
もし、脈の乱れや動悸がある場合には、専門医に相談する必要があるでしょう。



60才主婦の事例

 2年程前から、年に数回、脈が速くなり、動悸発作を起こすようになりました。動悸は、いつも突然起こり、長いときは数時間、短いときで、2〜3分続き、突然おさまります。病院に行ってみましたが、いつも動悸がおさまった後なので、病院によって診断がまちまちで、狭心症と言われたり、また心配ないと言われ、安定剤をもらったこともあります。しかし、依然として発作はおさまらず、不安な毎日を過ごしております。この動悸はなおるのでしょうか。また、病名はなんでしょうか。

 不整脈の場合、その種類を区別し、元にある病気の原因が何であるのか知ることが大切です。特に、急死の原因の半分以上が不整脈であることを考えると、あいまいにしておくわけにはいきません。
 動悸の診断には、動悸の開始と停止の状況、持続時間、リズムの規則性と速さ、そして動悸の合併症状などを知ることが必要です。
 この患者さんの動悸は、突然起こり、比較的突然停止することから、発作性頻拍性の不整脈が考えられます。
 動悸のリズムが速く規則的か、あるいは不規則であるのかわかりませんが、上室性頻拍か、心室性頻拍、または発作性心房細動、心房粗動が生じている可能性があります。
 診断のためには、入院し、持続監視をするか、または24時間連続記録心電図(ホルター心電図)で発作中の心電図を記録する必要があります


26才会社員の事例

 ある朝、トイレに行った後、突然動悸がし、息苦しくなって倒れてしまいました。顔色も青く、呼吸も速くなり、手足も突っ張っていて、今にも死ぬのではないかと家族が思った程でした。急いで救急車を呼び、病院に運んでもらいましたが、検査の結果、大きな病気は見つかりませんでした。
 以前にも、同じような症状が2回も起きた事があります。
 いったい何の病気なのでしょうか。

この病気は、過呼吸症候群と思われます。
 呼吸が速くなり、息苦しくなって、救急車で運ばれることが多い病気ですが、ノイローゼなどの心理的・情緒的な不安定が原因あることが多く、決して死ぬような病気ではありません。呼吸を速く繰り返していると、血液中の炭酸ガスがどんどん吐き出され、血液がアルカリ性となり、動悸を訴えたり、手足が突っ張ったり、なかには失神する人すらいます。
 このような場合、救急措置として、紙袋やビニール袋などで自分の吐いた息を、ゆっくりと、繰り返し吸わせるようにしてください。自然によくなります。
 また、薬としては、精神安定剤・抗うつ剤などを使います。



突然死とスポーツ

先日、高円宮さまが47才の若さで亡くなりました。スポーツをしている最中の突然死だった、と大きく報道されたのは記憶に新しいかと思います。その後、患者さんの中には「先生、私は大丈夫だろうか」と不安を訴える方も多くいらっしゃいます。
突然死の発生は、その半分近くが「安静睡眠時」に起きます。次が「食事入浴家事」、「労働スポーツ時」と続きます。スポーツ時の突然死は全体の12%と、そう多くはありません。
突然死が多いスポーツの種類について、ですが、ランニング(26%)、ゴルフ(13%)、水泳(12%)、ゲートボール(7%)、登山(6%)、野球(5%)、スキー(4%)、テニス(3%)となっています。突然死の原因としてダントツに多いのは、やはり心臓病です。
検診を受けて、以下のような病気を指摘された場合は要注意です。

1、不整脈(特に心室の頻脈性不整脈)
2、心筋症
3、急性心筋梗塞(診断されたら即入院ですが…)
4、大動脈瘤  など…。

このような方は、スポーツをする際には以下の点に注意しましょう。

1、常に体調に注意し、具合が悪い時は運動をしない。
2、自分の体力以上の激しい運動はしない。
3、運動前は、十分に準備運動をする。
4、運動中に何らかの異常を感じたら、すぐに中止する。

大人だけではなく、小中学生の子供にも突然死はあり得ます。指導する大人も、この点を十分理解し、事故を未然に防ぎたいものです。



急性心筋梗塞で緊急入院!!

平成15年3月4日の新聞より−−− 
俳優、西田敏行(55)が、都内の自宅で急性心筋梗塞を起こして倒れ、東京・三鷹市の杏林大学医学部付属病院に緊急入院したことが4日、分かった。命に別条はないが、主治医は約1カ月間の安静が必要と判断……。

突然のこのニュースに驚いた方も多かったのではないでしょうか。
心筋梗塞とは、心臓に栄養を与える3本の冠状動脈のうち、1本以上に血液が流れなくなることで、心臓の筋肉が壊死(えし)してしまう病気です。働き盛りの中年男性に最も多い病気で、発作が起きると、その1〜2時間後には3割の方が亡くなります。
発作は、何の前ぶれもなく、突然始まることもあります。西田さんの場合、「脂汗をかき、生アクビを繰り返していた」「胸に痛みを感じた」という事で、病院にかけつけています。
人によって症状は変わりますが、
・前胸部の締めつけられるような痛み、圧迫感、重圧感
・吐き気、のどが詰まる感じ
・アゴ、上腹部の痛み(胃潰瘍のような)
・左腕の脱力感
を感じる方が多いようです。あやしい場合は、歩かせたりせずに、1分でも早く救急車を呼ぶ必要があります。「様子をみてみよう」等と言っていたら、手遅れになります。
 肥満、高血圧、高コレステロール、ストレス、タバコが原因と言われていますが、西田さんの場合、「168p、100s」「脂っこい食事が大好き」「飲酒」「タバコは1日2〜3箱」、さらに売れっ子の俳優としての多忙な仕事ぶりからストレスもあったように思います。これだけ見ても、まさに心筋梗塞体質。
しかし、まわりを見回すと、意外に多いような気がします。こんな人…。
皆さんのまわりにもいませんか。
まず、今すぐに出来ることとしては「タバコをやめること」。タバコは冠動脈のけいれんを誘発します。百害あって一利なし。
西田さんも、入院先で「禁タバコを誓った」ことだし、皆さんも、この際「禁煙」してみては?


胃についての基礎知識

 日本人の4人に1人は、胃の不快感(吐き気、膨張感、胸やけなど)によって悩まされている、と言われています。
 食べたものは食道を通り、胃に蓄えられます。そこで、蓄えられたものをかゆ状に消化しやすくして小腸に送るのが胃の仕事です。胃で食べたものを消化するには、胃の運動(食べたものを腸に送り出す運動)による作用と胃液による作用ん2つが協力しています。こうして消化された食べ物が胃から十二指腸に出ていくには1時間30分〜3時間かかります。しかし、この送り出す機能が低下すると、胃にたまってしまうこともあります。これが、「胃もたれ」「むかつき」です。
 なんとなく胃の不快感を訴え、内視鏡検査(胃カメラ検査)を受けても「特に問題なし」と言われ「慢性胃炎」と診断されることがあります。慢性胃炎とは、食べ物を小腸に送り出す「胃の運動」機能が低下し、胃の中に食べ物が長い間残り、胃の不快感を招いている状況のことです。
ですから、胃の壁が荒れているということではありません。
 胃の運動が活発になれば、この慢性胃炎は解消されます。機能低下の原因としては、様々な要因が考えられていますが、「食事のとり方」「アルコール、コーヒーの飲み過ぎ」「ストレス」「過労」「寝不足」などがあげられます。この中で「ストレス」が原因になっていることが多くあります。慢性胃炎と診断された方は、ご自分の生活を振り返ってみてください。大きなストレスがかかると、脳の視床下部が刺激され、結果、胃の動きが悪くなったり、胃壁の防御力が弱まったりします。
慢性胃炎の治療のために必要なことは、まず「生活習慣の改善」です。また、薬物療法として「胃の運動を改善する薬」「胃酸の分泌を抑える薬や胃の運動を改善する薬」「胃酸の分泌を抑える薬」が有効です。
胃の働きをよくするために、以下の生活習慣を改善しましょう。
・規則正しい食事を心がけましょう。
・刺激物は控えましょう。
・脂っこいものは控えましょう。
・甘いものは控えましょう。
・禁煙しましょう。
・アルコールを控えましょう。
・十分な睡眠をとりましょう。
・ゆっくり入浴し、体を休めましょう。
・休日はゆったり過ごしましょう。


胃潰瘍について

 体をつくっている組織の一部が何らかの原因によってただれたり、くずれたりして欠けてしまうと「潰瘍(かいよう)」と診断されます。
これが、胃の壁に起これば「胃潰瘍」、十二指腸の壁に起これば「十二指腸潰瘍」になります。
 これらの潰瘍は、薬によって、一時的にはほぼ完全に治すことが出来ますが、、その後、再発してしまう場合が多くあります。つまり、潰瘍とは「再発と治癒を繰り返しながら慢性的に経過していく病気」といえます。潰瘍の炎症が少しおさまると痛みもなくなるので、薬をやめたくなります。しかし、この時期はまだ傷跡の周囲に赤みが残っており、再発の可能性があります。勝手な判断で薬をやめてはいけません。
 このように、胃、十二指腸潰瘍は再発しやすく、しっかり治さないと、胃に穴が開いたり、大量の出血を起こして命取りになることもある病気です。痛みのどの症状がなくなったといっても安心せず、潰瘍の傷跡の腫れが完全に消失する時期になるまで気長に治療を続けましょう。
 治療している時期は、胃酸の分泌を促す食品(カフェイン、炭酸飲料など)はできるだけひかえましょう。規則正しい、リズムのある生活を送ることが大切です。そのためも毎日十分に睡眠をとりましょう。睡眠中は胃酸の分泌が低下しますが、睡眠不足では胃の活動も休まる暇がありません。また、十分な睡眠はストレスの解消にもつながります。どうしても起きていなければならないときは、ヨーグルトや牛乳を飲んでおくと良いでしょう。
 また、基本的にタバコは厳禁です。禁煙の難しい方は、空腹時と就寝前にだけでも吸わないように気をつけましょう。お酒は適量であれば、治療に影響はありません。ときに気分をリラックスさせ、ストレス発散や食欲の増進作用もあります。
 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の薬には、主として攻撃因子である胃酸の分泌を抑制する薬と防御因子の働きを高める薬が使われますが、療法の薬を併用することもあります。
胃酸の分泌を抑制する薬 : H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬
防御因子を強める薬 : 胃粘膜防御因子増強薬
 では、何で潰瘍になってしまうのでしょうか。今までは、ストレス・喫煙・遺伝など様々な原因があげられていましたが、最近は「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌が病原とされ、注目されています。
 ピロリ菌が、どのように人体に入り込むのかは分かっていませんが、体に入り込むと胃壁に住み着いて、アンモニアを合成します。これが胃壁を傷める原因になります。しかし、ピロリ菌に感染していても胃・十二指腸潰瘍にならず、一生気づかないまま過ぎてしまうこともあります。
 一方、胃・十二指腸潰瘍があり、再発を繰り返して、なかなか完治しない、という人はピロリ菌の存在を疑ってみる必要があります。そして、そういう人こそピロリ菌の除菌が必要になります。胃・十二指腸潰瘍の原因はピロリ菌だけとは限らないので、除菌したからといって、必ずしも再発を防げるというものではありませんが、治癒したかに見えて、繰り返し再発する人がピロリ菌除菌をすると再発は劇的に減少します。それだけではなく、潰瘍が引き起こすガン発症の確率も低くなります。
 ピロリ菌の有無を調べるには内視鏡検査で組織検査をするか、または、血液検査をして調べることができます。そこで、ピロリ菌の存在が確認されたら、除菌を行います。ピロリ菌除菌治療は、1〜2週間程度の薬の服用になります。2001年11月より、この除菌治療が保険適用になりました。


胃の検査とは?

(1)胃内視鏡検査
 胃内視鏡検査は、通称「胃カメラ」とも呼ばれていますが、従来の「胃をのぞきこむ」というタイプの検査機器ではなく、テレビ画面に胃の内部を映し出し、その画面を見ながら診断するという検査機器が最も新しいタイプです。新しい機器の方が、胃の細部まで詳しく見ることができます。
 当然、CCDカメラを飲み込んでもらうわけですから、ゲッとなる可能性はあります。ただ、これも、安定剤などの注射をすることにより安全に、かつ楽に受けることができますので、あまり心配することもありません。ほとんどの患者さんは、「喉元を通り過ぎる、ほんの一瞬だけ抵抗があったけど、あとはまったくカメラを飲んでいるという意識はなかった」と言っています。
 さて、カメラが体の中に入ると食道を見ながら胃の中に挿入していきます。(胃の検査ではあるけれど、食道の病変も同時に見ていきます)実際に、カメラが体の中に入っている時間は4〜5分程度です。(胃の中にポリープ・潰瘍などが見つかった場合、癌の有無を確認するために組織をとることがあるため、この場合は時間が少しかかります)
 胃内視鏡のメリットは、受けたその場で診断がつく、という点です。(ただし、組織をとった場合は1週間位の時間が必要です)

 内視鏡によって肝炎等が移るのでは…と心配する方もいらっしゃいますが、確かに検査機器の洗浄の仕方によっては感染の可能性がゼロとは言い切れません。
そこで、当クリニックでは、以前より、特殊な消毒液を用いた内視鏡自動洗浄機を使用し、感染を未然に防いでいます。

※当院では、口からの内視鏡検査に抵抗感がある方のために、鼻から管を挿入する「経鼻内視鏡」を導入しております。画像の解像度は口からの内視鏡にかないませんが、ゲッとなりやすい方にとっては、胃内視鏡検査がグッと身近になりました。ご予約の際にお申しつけ下さい

ご予約はオンラインでも受け付けております。

(2)レントゲンによる検査

 バリウムを飲んで、胃の内部をレントゲンで映し出す検査です。現在では、検診バスによる会社の健康診断で主に行っていますが、実際のところ、内視鏡ほどの精度はなく、あまりお勧めではありません。いずれにせよ、このバス検診で「異常あり、精密検査が必要」と出た場合、胃内視鏡検査を行うことになります。つまり、患者さんにとっては「二度手間」になってしまうわけです。最初から、胃内視鏡検査を受けることをお勧めします。
 現在、当クリニックでは「どうしても胃内視鏡検査に抵抗がある」という方のみ行っております。



過敏性腸症候群

 腹痛や腹部の不快感などの症状を伴う下痢や便秘が続く病気です。
症状としては、下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感、腹鳴、ガス貯留感などです。
X線検査や内視鏡検査をしてもはっきりした以上は見つかりません。精神的なストレスが誘因となり、胃腸の働きに異常をきたして発症します。一般の人の約20%がこの病気により悩まされており、最近増えている現代病です。
 治療としては、薬物療法の他、日常生活の改善、ストレス解消、食生活の改善があげられます。



腸の検査について

いわき市大腸癌検診では、どの程度のことがわかるのでしょうか。
ご自宅で、便を採取し、その断片を持参していただく方法で「便潜血反応検査」と言われているものです。この検査では、便に混じった目に見えない出血を見つけることができます。肉眼的に血が混じっていなくても安心せず、検診を受けることをお勧めします。
 この検査で陽性になった場合、次にご説明する「大腸内視鏡検査」(大腸ファイバー)か、注腸X−P検査を受けていただくようになります。ただし、当院では、精度の高い「大腸内視鏡検査」をお勧めしています。

大腸内視鏡検査では、
直腸・S状結腸から回盲部まで全大腸を見ることができます。

※当院の大腸内視鏡検査は、毎月2回土曜日午前中に行っています(完全予約制)
 
詳しくは電話でお問い合わせください。(電話 25-2725)



逆流性食道炎



胸やけがある、ということで悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
これには、、胃酸の逆流の可能性が考えられます。
 逆流性食道炎があると思いますので、まず、胃の内視鏡検査をお勧めします。逆流性食道炎は、通常、食道に炎症がありますが、内視鏡所見がなく、症状だけがある場合もあります。
 男性では、サラリーマンで30代から50代の方、女性では60〜70代の高年齢の方が多いようです。サラリーマンは多忙で食事が不規則で、アルコール摂取が多いことが原因と考えられます。また、高齢女性の場合は、食道裂孔ヘルニアが関与していることが多いようです。食べ物にも注意が必要です。(あんこ等の甘いもの、天ぷらなどの油もの、カレー、キムチ等の刺激物、炭酸飲料など)
 治療は、酸の分泌を抑制する薬を飲みます。一番効く薬は、PPI(病院に行かなければ手に入りません)です。
 日常生活で注意することとして、夕食は遅い時間にならないこと、夕食後、寝るまでに4時間以上あけること、などがあげられます。また、寝るときは上半身が高くなるような姿勢をとります。


こどもの急な発熱、熱の常識

こどもは大人と違って、平熱は少し高くて、37.4℃位までは平熱と考えます。また、最近普及している電子体温計の場合、その使い方によっては結構誤差が生じます。こどもの熱はおおまかに以下のように考えるとよいでしょう。
●37.4℃以下       平熱
●37.5〜37.9℃     微熱
●38.0〜38.9℃     明らかな発熱
●39.0℃以上       高熱
 こどもの体温は外気や、運動にかなり左右されますし、時間帯や季節によっても変わります。だいたいは、朝低く、夕方くらいから熱が高くなる事が多いようです。39℃の熱が出たからと言って、寒い中をお母さんに連れられてくると、着いた時には37℃になっていた、ということはよくあることです。このように、熱は、その時々の条件によってかなり変化があるものだということを覚えておいてください。
 また、よく、熱が高いと脳炎になって、頭がおかしくなってしまうのではないか、と心配している方をみかけますが、40℃台までは、単純に熱が出ただけ、脳にダメージがくることはありません。さすがに、41℃以上の発熱は全身に悪影響が出てくるので心配ですが、これは全身に対する影響であって、「脳だけ」に影響がでるわけではありません。本当に怖いのは、発熱の元となった病気です。



解熱剤の種類

 解熱剤として、基本的なものはアセトアミノフェンという薬です。この薬は、最も副作用が少なく、安全な薬です。ただし、効きもそれほど強いわけではないので、解熱作用もあまり期待できません。(座薬もアセトアミノフェンです。当クリニックではアルピニー座剤を使用しています)
 アセトアミノフェンよりも、もう少し強い薬として、イブプロフェンというものがあります。ただし、これにはシロップはないので、小さいこどもにはあまり使いません。
 さらに強い薬として、メフェナム酸があります。効きが強いだけに、高熱のときなど熱がサッと下がります。
 イブプロフェンとメフェナム酸の場合、インフルエンザとみずぼうそうに使うと「ライ症候群」という恐ろしい病気を引き起こす可能性が最近指摘されました。そこで、当クリニックでは、これらの病気を疑う時はアセトアミノフェンを処方するようにしています。効きがいい、とは言えませんが、そこそこ熱を抑えてくれます。アセトアミノフェンの内服薬としては、「カロナールシロップ」「カロナール細粒」を処方しています。



こうなったら要注意、これは大丈夫。

 40℃台までは熱が高いだけで全身に影響が出ることはあまりありません。ただ、高熱のために食欲がなくなり、水分がとれなくなって脱水傾向になることがあります。これが心配です。
 つまり、心配すべきことは、熱が高い低いということではなく、熱以外にどういう症状があるか、ということです。以下のような症状があったら要注意と考えてください。
●38℃以上の熱が5日以上続く。
 普通の風邪ならば熱は3〜4日で下がります。
●ゼロゼロとたんのからんだせきをしている。ヒューヒューいって息が苦しそうである。
 肺炎が喘息様気管支炎になっている可能性があります。たんがからんでいなくても、あまりにもそきがひどいとかヒューヒューいって息が苦しそうにしていたら要注意です。
●ぐったりして意識がおかしい、頭痛が激しい、吐く、けいれんを起こす。顔色が悪い。
 髄膜炎や脳炎など重篤な病気も視野に入れなければなりません。
●声がかれている、のどでヒューヒューいって息が苦しそうにしている。
 単なる風邪でも声がかすれることはありますが、声帯のあたりが腫れている可能性もあります。こどもの場合、気管が狭いので、ひどく腫れると呼吸困難を引き起こします。
●からだに発疹ができる
 麻疹、みずぼうそう、溶連菌感染症など、いろいろな病気が考えられます。
●下痢、嘔吐がひどい。
 脱水が心配です。
●6ヶ月以下の乳児で熱が高い。
 6ヶ月以下の時期は高熱になることが比較的少ないものです。この時期の高熱は心配です。

 逆に熱があってもあまり心配することがないケースは、
●ちょっとした鼻水とせき位で、熱以外にあまり症状がない。
●熱が多少下がった時は、元気に遊んでいる。
●食事や水分が十分にとれている。
この3つがすべてあてはまる場合は、あまり心配する必要はないかと思います。



学校(幼稚園・保育園)に行かせる目安

少なくとも、まる1日熱が下がって、食欲や元気が戻ってからです。無理して行かせると、周囲の人に迷惑になります。


看病の仕方

必ず体温計で、正確な体温を測りましょう。(最低でも1日3回)夜中は熱が高くなりがちです。逆に、夜中に熱があっても翌朝には下がっていることもあります。治っているわけではないので、日中に必ず病院に行き、医師の指示を受けましょう。
手足が冷たい時は、電気毛布や湯たんぽで体を温めてあげてください。また、熱があって、暑がるときは、逆に体を冷やしてあげます。冷たいタオル、氷枕(水枕)で冷やしてあげてください。
 発熱は体力を消耗します。湯冷まし、番茶、スポーツドリンクなどを十分にあげてください。食欲がない場合でも、果物、お菓子など本人が食べたがるものをあげてください。さらに、熱が上がるときは汗が出ますので、下着やパジャマを頻繁にかえてください。



こどもの中耳炎

中耳炎は、耳の中の中耳という部分に雑菌が入り込み、炎症を起こす病気です。この中耳というのは、鼓膜の奥にある空洞の部屋の箇所をいいます。鼓膜という薄い膜があるために、外耳から閉ざされた空間になっているわけですが、中耳の空洞には耳管と呼ばれる管が通っていて、この管は鼻の奥に通じています。つまり、中耳は鼻やのどとつながっているのです。



急性中耳炎(痛い中耳炎)

風邪などの細菌が鼻やのどから耳管を通って中耳に入り込み、炎症を起こします。中には膿がたまることもあり、耳の痛みを訴えます。また、発熱する場合もあります。



滲出性中耳炎(耳に水がたまる中耳炎)

耳管がふさがり、中耳に分泌液がたまります。急性中耳炎の不完全な治療が原因になることもあります。痛みではなく、聞こえが悪くなるのが特徴です。聞き返したり、テレビのボリュームを上げたりしている場合は要注意です。



中耳炎の治療

原因となった細菌を退治するため、抗生物質を処方します。(最低でも1週間)
その他の治療法としては「鼓膜の切開」があります。鼓膜を切って、中耳にたまった膿を外に出します。切った鼓膜は2〜3日でふさがります。強い痛みや高熱を伴った場合は、この「鼓膜切開」が必要になります。



予防方法

風邪をひいたときや、プールに入った後は、うがいをするようにしましょう。
風邪で鼻をかむ時は片方ずつ静にかみましょう。



予防接種の受け方

何を持って行けばいい?

  1. 母子手帳
  2. 市役所からもらった接種券(お金のかわりです)
  3. (もらってあれば)予診票。当日、窓口でもらうこともできます。(いわき市の場合)予診票は、ワクチンの種類によって違います。
  4. その他、おむつや、飲み物、おもちゃなどの日用品
  5. DT(二種混合)を受ける場合は、学校からもらった接種カードも忘れずに。(母子手帳はいりません)
出かける前に、「いつもと違う様子はないか」「ご機嫌はどうか」をチェックしてください。また、必ず体温を測っておきましょう。


少し微熱があるようです。何度までだったらワクチンを受けられるのですか。

出かける前に、熱を測って、37.5度以上あるようだったら、接種は中止にしてください。


ワクチンを受ける時、子供が大暴れします。どうすれば上手に子供を押さえられるのでしょう?

たいていの子供は、嫌がり、大暴れします。その力に負けないように、しっかりと押さえてください。「かわいそう」と思い、力を緩めると、かえって危険です。子供が安全に予防接種を受けられるよう、真剣に押さえてください。たいていは看護婦さんも手伝ってくれます。看護婦さんや先生に聞いて、その通りにしっかり抱っこしましょう。


接種券をなくしてしまいました。病院で発行してくれますか。

接種券は、お金の代わりになるものです。この券があれば予防接種の代金はかかりません。
現在では、市役所で母子手帳の交付を受ける時に、同時に接種券を渡されているようですが、もし紛失してしまったり、見当たらない場合は、市役所に行き、再交付をうけてください。病院では再発行できません。
接種券がない場合は、予防接種代金を自己負担しなくてはなりません。必ず接種券を持って来院してください。



DTPワクチンについて

DTP三種混合とは、その名の通り、3種類の病気を予防するためのワクチンです。
結構、知らない方が多いのですが、この病気とは「ジフテリア」「百日せき」「破傷風」です。(二種混合は「ジフテリア」「破傷風」)
それぞれの病気について説明しましょう。

ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染によって起こります。感染は主に咽頭(のど)ですが、鼻にも感染します。ジフテリアは感染すると、10%程度の人に症状が出ます。残りの人は不顕性感染のため、保菌者となり、その人を通じて感染します。症状は、高熱・のどの痛み・犬が吠えているような咳(犬吠様咳)・嘔吐などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろしい病気です。発病2〜3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経マヒを起こす事があるので注意が必要です。

百日せき
百日せき菌の飛沫感染によって起こる病気です。百日せきは普通の風邪のような症状で始まります。続いて咳がひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。咳の後、急に息を吸い込むので、笛を拭くような音が出ます。熱は出ません。
乳幼児は咳で呼吸が出来ず、チアノーゼやけいれんが起きる事があります。また、肺炎や脳症などの重い合併症をおこし、乳児では命を落とす事もあります。

破傷風
破傷風はヒトからヒトへ感染するのではなく、菌が土の中に潜んでいて、傷口からヒトへ入り感染します。入った菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡する事があります。患者さんの半数は、自分では気がつかない程度の軽い傷が原因で起こっています。日本中どこにでも、土の中に菌はいますので、常に感染する可能性はあります。

いずれの病気も、予防接種を受け、免疫を持っていれば、かからないですみます。



DTPワクチンの受け方

1期として初回接種3回(生後3カ月〜1才までの間に3回受けます)、その後半年以上たってから、追加接種を1回行います。この追加接種は初回3回終了後、1年から1年半までに受けるようにしましょう。
2期としては11〜12才時(通常小学校6年生)に二種混合(DT)で追加接種を1回します。



DTPワクチンでの副反応

副反応は注射部位の発赤(あかみ)、腫れ、しこり、などの局所反応が主です。初回接種1回目の後、100人中20人近い人に、3回目のあとでは100人中40〜50人くらいの人にみられます。(これは多いように思えますが、免疫がついている証拠です)直径5cmを越える目立った局所反応の出現率は全てを通じて100人中9〜10人です。
しこりは少しずつ小さくなりますが、数カ月残る事があります。特に敏感な子で肘をこえて上腕全体が腫れた例が少数ありますが、湿布などで軽快しています。通常、高熱は出ませんが、24時間以内に37.5℃以上になった子が3〜4%あります。



MR(はしか・風疹)

 麻疹(はしか)はウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。伝染力が強く、一生のうちに一度は必ずかかる重い病気です。(予防接種を受け、免疫を持っていれば、かからないで済みます)主症状は、発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹です。最初3〜4日間は38℃前後の熱が出て、一時おさまりかけたかと思うと、また39〜40℃の高熱と発疹が出てきます。高熱は3〜4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。
 主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎7〜9人、肺炎は1〜6人に合併します。脳炎は2000〜3000人に1人の割合で発生が見られます。また亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約10万人に1人発生します。
 
麻疹(はしか)にかかった人1万人に1人の割合で死亡しています。わが国では現在でも年間約50人の子がはしかで命を落としています。予防接種では、これらの重い合併症はほとんどみられません。ぜひ予防接種を受ける事をお勧めします。
 麻疹ワクチンは生ワクチンの一種で、生きた病原体の毒性を弱めたものです。それを体に接種して病気にかかったのに近い免疫をつくろうとするものです。接種後から体内でワクチンウイルスの増殖がはじまりますから、この麻疹ウイルスのもっている性質に応じて、発熱や発疹の軽い症状が出る事があります。十分な抗体ができるのに約1カ月が必要です。

 風疹はウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。潜伏期間は2〜3週間です。主な症状は軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部リンパ節の腫れ等です。その他、眼球結膜の充血もみられます。発疹も熱も約3日間でなおりますので「三日ばしか」とも呼ばれています。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3000人に対して1人、脳炎は患者6000人に1人位と言われています。年長児や大人になってからかかると一般的に重傷になりやすく、3日では治らない事が多いのです。また、妊婦が妊娠早期にかかると先天性風疹症候群と呼ばれる子供が生まれる可能性が高くなります。(心奇形、白内障、聴力障害など)妊娠年齢までに予防接種を受けておく事が大切です。



BCGについて

BCGは、何のために受けるのでしょうか。

最近、にわかに流行している結核予防のためのワクチンです。昔は、よい治療薬がなかったので、恐れられていた病気ですが、今は治療すれば治る病気です。

BCGを受けました。他の子と比べ、注射跡が薄いようです。もう一度受けた方がいいのでしょうか。

BCG接種直後は、ほとんど跡はありません。1カ月位たつと跡がはっきりしてきます。9個の針跡が2箇所、合計(多くて)18個の針跡が残ります。普通は15個位残るようです。針跡の数が、極端に少なかったり、まったくない場合は医師に相談してみてください。また、一度ついた跡が、消えてしまうケースもありますが、跡が1度でもつけば免疫はついている、と考えていいでしょう。

BCGの跡がジクジクしています。大丈夫でしょうか。

3週間〜1カ月で、子供によっては、ウミを持ち、ジクジクし、そのうちカサブタができます。あまりただれている場合は医師に相談した方がいいかと思いますが、ジクジクするのはよくあることなので、心配無用です。




水ぼうそう(水痘)について

水ぼうそう(水痘)にかかると、赤くてかゆいブツブツができ、直径2〜5o程度にまで大きくなりながら全身に広がります。大きくなった発疹の中には透明な液体(ときには黄色っぽい液体)が含まれることから「水痘」といわれています。
 熱が出ることも多いのですが、この発疹は徐々にかさぶたとなり、通常1週間〜10日程度で回復します。水痘は全ての発疹がかさぶたになるまで通園・通学はできません。
かかる人のほとんどは10才未満で、時期的に多いのは年末〜6月までとなっています。(夏休み期間中は減少する傾向にあります)
ワクチン接種を受けても水ぼうそうにかかってしまうことがありますが、ワクチン接種をうけていない人の症状と比較すると、ワクチン接種を受けた人の症状はwカウチン接種を受けていない人より、軽傷であることが明らかにされています。ただし、以下の人は受けることができません。
・37度5分以上の熱がある人
・重篤な急性疾患にかかっている人
・妊娠していることが明らかな人
その他、医師へ相談が必要な場合もあります。この場合は、医師に相談した上、判断してもらってください。
・心臓病・腎臓病・肝臓病・血液の病気の人
・発育に問題がある人
・風邪などのひきはじめと思われる人
・予防接種でアレルギーや発熱などの異常がみられた人
・薬の服用で発疹などの異常があらわれた人
・免疫状態の異常をみとめられた人
・身近な人が、はしか・風疹・おたふく風邪・水痘にかかっていて、本人がまだかかっていない場合



妊娠と水痘


妊娠中に水ぼうそうにかかると、水ぼうそうのウイルスがおなかの赤ちゃんに様々な影響を及ぼします。
・妊娠2〜4カ月でかかると・・
お腹の中での発育が悪くなったり、生まれた赤ちゃんに目の病気が出たり、精神的な発育が遅れたりする事があります。
・妊娠5カ月以降でかかると・・
生まれた赤ちゃんが1才未満で帯状疱疹にかかる確率が高くなります。
・出産5日前〜出産2日後では・・
生まれた赤ちゃんが肺炎の症状を伴う重い水ぼうそうにかかることが多くなります。



水痘Q&A

幼稚園でみずぼうそうが流行っています。うちの子は予防接種を受けたから、かかりませんよね。

予防接種しても15%の子供は感染するといわれています。しかし、感染しても症状は軽くてすみます。


接種券がありません。なくしてしまったのでしょうか。

水痘は、任意接種となっており、したがって自費で費用を負担しなくてはなりません。費用については、各医療機関(各市町村?)によって違いますので、問い合わせた方がいいでしょう。


何才から受けられるのでしょうか。

1才以降に受けてください。

次の予防接種との間隔は?

4週間の間隔をあけてください。



おたふく風邪(Q&A)

おたふくかぜは、集団生活をすると4才前後に最もかかりやすく、いったんおたふくかぜにかかると、無菌性髄膜炎、難聴、睾丸炎などの合併症を起こすことがあります。自然感染で、重い症状や後遺症で苦しむよりは、ワクチン接種で予防した方が賢明です。
 なお、ワクチンを接種した場合の無菌性髄膜炎の発生率は0.08%といわれています。自然に感染した場合の発生率は、2.95%であることを考えれば、ワクチンで予防しておいた方が安全でしょう。

おたふくかぜワクチンは自費で受けなければならない、ということで、受けるべきか悩んでいます。受けた方がいいのでしょうか。

 おたふくかぜとみずぼうそうワクチンは任意接種となっており、いわき市では残念ながらまだ補助が出ておりません。
 おたふくかぜは、集団生活をすると4才前後に最もかかりやすく、いったんおたふくかぜにかかると、無菌性髄膜炎、難聴、睾丸炎などの合併症を起こすことがあります。自然感染で、重い症状や後遺症で苦しむよりは、ワクチン接種で予防した方が賢明です。
 なお、ワクチンを接種した場合の無菌性髄膜炎の発生率は0.08%といわれています。自然に感染した場合の発生率は、2.95%であることを考えれば、ワクチンで予防しておいた方が安全でしょう。


おたふくかぜは、普通、両方の耳の下が腫れるということですが、私の子供は片方しか腫れませんでした。もう一回かかる可能性があるのでしょうか。

 おたふくかぜは、流行性耳下腺炎ともいい、ムンプスウイルスによって引き起こされる病気です。
 名前のとおり、通常、両方の耳たぶの下が腫れますが、片側だけの時もあるし、またアゴの下にある顎下腺が両方(または片側)腫れることもあります。
 耳の下が片側だけ腫れたということですから、おたふくかぜにかかった、ということになります。
 ただし、反復性耳下腺炎という病気があり、これはムンプスウイルスではなく他のウイルスや細菌によって起こり、おたふくと間違えやすいので、注意が必要です。


ポリオについて

急性灰泊髄炎、別名「小児まひ」のワクチンです。たいていの人は、ポリオウイルスに感染しても熱やのどの痛みなどのかぜ程度の症状ですみますが、中には、意識がもうろうとし、手足に麻痺が残る場合もあります。

「ポリオ」って何のワクチンですか。

急性灰泊髄炎、別名「小児まひ」のワクチンです。たいていの人は、ポリオウイルスに感染しても熱やのどの痛みなどのかぜ程度の症状ですみますが、中には、意識がもうろうとし、手足に麻痺が残る場合もあります。


接種をつい忘れてしまいました。年に2回しか接種できないので、半年待たないとならず、心配です。

ポリオは、30数年前に、日本で大流行しましたが、現在は予防接種のおかげで発病する人はいなくなりました。日本国内で普通に生活する限り、感染する可能性はかなり低いといえます。半年待って、必ず受けましょう。


2回目のポリオを受けませんでした。また最初から「やり直し」ですか。

90カ月までの間に2回目を受ければいいので、やり直す必要はありません。


いつもよだれをたらしています。ポリオワクチンもよだれと一緒に出てしまったのではないかと心配です。

ポリオワクチンは、ほんのわずかな量です。ゴックンと一回飲み込んでしまえば、もうよだれといっしょに出ることはありません。


ポリオは注射ではないので、接種当日、お風呂に入れてもいいですか。

まったく構いません。


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